主流はステロイド吸入
炎症を抑える吸入ステロイド
気道の慢性的な炎症が起きている病気ですので、治療は炎症を抑えることが目標となります。
炎症を抑える作用の抗炎薬として現在最も効果が高いとされているのが吸入ステロイド薬です。
経口薬のステロイドですと非常に強い薬のため、骨粗しょう症や糖尿病、白内障などの
全身副作用が起きてしまいます。
そこで、吸入ステロイドが用いられています。
吸入ステロイドは抗炎症作用が高く、肺・気道に直接作用しますので、吸入する量も少なくて済み、
通常の使用であれば副作用はほとんどないといわれています。
吸入ステロイド剤は約10~40%が肺に吸入され、残りは器具や口腔内付着および消化器官に
入るとされています。吸入ステロイドを続けて使用することで気道の炎症がとれて症状がよくなり、
気道の過敏性や肺機能の改善がみられるようです。
ステロイド薬の種類には以下のようなものがあります。
吸入ステロイド薬 吸入薬:フルタイド、キュバール、パルミコートなど
経口ステロイド薬:リンデロン錠、プレドニン錠など
気になる吸入ステロイドの副作用と使用上の注意点
症状が非常に重症な場合など、高用量のステロイドを長期間にわたって吸入する場合では
全身副作用や副腎皮質機能抑制をおこす可能性が高くなります。
そこで、吸入ステロイドは多量かつ長時間にわたって使うよりは、
長時間作用型のβ2刺激薬などを併用する方が効果は高く、望ましいと考えられています。
なお、通常の使用量での吸入ステロイド剤では局所的な副作用があります。
・発声障害(声がれ)
・吸入時のカンジダ症(咽頭、口腔、食道など)
・上気道の刺激による咳
などが局所的副作用として知られています。
しかしこれらは吸入直後のうがいや、吸入補助のスペーサーを使うことによって
ほとんどが防げると言われています。特に口腔カンジダ症はステロイドが沈着して
口腔内にカンジダ菌(真菌)による白い斑点が生じる状態ですので、
吸入直後は必ずうがいをすることが重要です。
ただ、声が枯れる(嗄声)発声障害の場合は
うがいでは効果がでないため、薬剤の変更やステロイド剤の減量で対応する必要があります。
医師の診断をもとにステロイド導入を
ステロイド剤に対して副作用などの不安を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
医師の診断において吸入ステロイドが効果的とされるならば、ステロイドの効能と副作用について
正しく理解し、使用法を守り、効果的にとりいれることができるでしょう。