アトピーとの関係
体質全般をさすアトピー
気管支喘息や花粉症などのアレルギーは家族に多く起きることから、
遺伝的な素因によって発症すると考えられています。
この素因をアトピー素因と呼び、アレルギーを起こしやすい体質全般を
アトピー体質と呼びます。
「アトピー」としてアトピー性皮膚炎がよく知られていますが、
アトピー性皮膚炎はアトピーのひとつとして名づけられたのです。
アトピーの語源はギリシャ語の「ATOPOS」、「不思議な病気」や「奇妙な」という意味からきています。
喘息などのアレルギーを起こす体質が「不思議に」思えたことから名前がついたと考えられています。
アトピーの素因があるかどうかは、
1.家族歴(家族に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、結膜炎などを持つ人がいるか)
2.既往歴(ほか)のアレルギー疾患にかかっているか
3.IgE(イムノグロブリンE)抗体をつくりやすい素因があるか
4.副交感神経優位の状態
などの基準で判定がなされます。IgE抗体は皮膚テストや血液検査による
血中特異的IgE抗体の測定(RAST)・血清総IgE抗体などの測定によって行なわれます。
アトピー体質と喘息の種類について
ダニ、カビ、ハウスダストやペットの毛、フケ、花粉などの
環境性アレルゲンを吸いこむことで誘発される喘息をアトピー型と呼びます。
小児の症状の多くがアトピー体質を持っており、大半はアトピー型とされます。
アトピー型は、ダニやカビ、花粉などの吸入によりIgE抗体が反応して30分くらいの短時間で発作が起きるので、
即時型アレルギー反応と呼ばれます。
これに対してIgE抗体が生成されないタイプを非アトピー型と呼びます。
成人の症状は非アトピー型が多いといわれています。
非アトピー型は疲労やストレス、大気汚染などが原因と考えられています。
複数のアレルギーを持つ場合が多い
アレルギーのくくりではアトピー体質はIgE抗体をつくりやすい
Ⅰ型アレルギーと定められています。
アトピー体質の人は、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物アレルギーなどの
アレルギー反応も起こしやすいということになります。
喘息とともに卵アレルギーの症状を持ち合わせる、ほかにアレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎があるなど、
アレルギー反応は複数がからみあって発症するケースが多いようです。
アトピー型であれば、他のアレルギー疾患との合併などを考慮して
内科・皮膚科・耳鼻咽喉科など互いに連携した治療が望ましいでしょう。