喘息の原因はアレルギー
気管支喘息の主な原因はアレルギー
体質などの素因のほか、アレルギーや大気汚染・ストレス、
季節や時刻の影響を受けて発作が起こります。
中でもアレルギーが主な原因といわれています。
もともと私たちの体には、外からの刺激や異物に対して体を守る機能、
免疫反応があります。
この免疫機能が時として過剰に反応し発作を起こします。
ダニやカビ、花粉、ペットの毛や食品といった
アレルゲン物質(抗原)が体内に入ると、IgE抗体という抗体が発生し、
過剰な防衛反応が起きて咳として異物を出そうとします。
この反応をアレルギー反応といいます。
アレルギー体質の人はアレルギー反応が過剰に現れ、異物を肺まで入れないために気管支が狭められ、
呼吸が苦しくなるといった症状が気管支で起こった結果、気管支喘息につながるのです。
気管支に到達したアレルゲンと発作の症状
症状につながるアレルギーを起こす原因物質、アレルゲンは人によって異なります。
スギなどの花粉は20~30μmなので気管支には届きませんが、
口や鼻でつまるので鼻炎といったアレルギー反応が出ます。
気管支や肺の奥まで入ることが出来るのは大きくても10μm(=1ミリの100分の1)という小さな粒子です。
吸入性アレルゲンとなるダニ、カビ、ホコリなどのハウスダストや
花粉や食物性アレルゲンの卵や添加物などの小さな粒子が気管支に到達し、
気管支粘膜で免疫反応が起こります。
気管支のまわりは平滑筋でおおわれ、内側には粘膜があり、分泌液がでています。
発作が起こるとこの気管支の平滑筋が収縮し、粘膜が膨張して分泌液が増加します。
そのために気管支の内腔は狭められ、空気の通りが悪くなります。喘鳴は気管支の内腔が狭まり、
そこを空気が通るためにゼイゼイヒューヒューといった音がでるのです。
体内でのアレルギー反応と時間による違い
体内でアレルギーが起きる仕組みでは、
肥満細胞と好酸球がアレルギーの炎症に深く関与しています。
肥満細胞はIgE抗体を解してアレルゲンに反応し、ヒスタミンを出すと
ともにロイコトリエン、PAF(血小板活性化因子)、
プロスタグランディンF2といった化学伝達物質を作り出します。
これらの化学伝達物質によって気管支は収縮し、痰などの分泌物を増やして呼吸困難といった発作を起こします。
この反応は短時間ででるため、即時型反応と呼ばれます。
花粉症の鼻水や食べ物に対する蕁麻疹、急に咳きこむ発作などがこれにあたります。
一方の好酸球はアレルゲンをはじめとするいろいろな刺激に反応して、MBP、ECP、EPOといった障害性たんぱく質物質を出し、
気管支の粘膜を剥離・破壊します。これを遅発型アレルギー反応と呼びこの発作を繰り返し起こすと
気管支はさらに過敏になり、気道炎症も続き、咳の発作が何日も続く慢性の症状につながります。
アレルギーにより
・気管支の粘膜が腫れ
・気管支のまわりの筋肉、平滑筋が収縮し
・痰が多く出る
・気管壁が厚くなり内腔が狭くなる(気管壁リモデリング)
これらの症状を繰り返すことで慢性化していくのです